よくあるご質問
子供の引き渡しはどのように判断されますか
子どもの引渡しを認めるか否かは、子どもの福祉を最優先とし、将来に向けて当事者のいずれに子を監護させるのが子どもの福祉に適するかという観点から判断されます。
① 父母側の事情
監護能力(年齢や健康状態、異常な性格でないこと)、子どもに対する愛情、監護意欲・方針、経済的家庭環境(資産・収入・職業・住居・生活態度など)、居住環境、教育環境、従来の監護状況、監護補助者その他の援助態勢の有無、他方親との面会交流についての理解等が考慮されます。
② 子どもの側の事情
年齢、性別、心身の発育状況、兄弟姉妹との関係、生活環境への適応状況、 環境変化への適応性、子ども自身の意向などが考慮されます。
③ 監護の継続性
現在子どもが継続的に安定した養育環境にいる場合には、監護者や居住環境を何度も変えることは、子どもに精神的な負担をかけてしまい、子どもの福祉の観点から望ましくないと考えられています。そのため、一方当事者の下で一定期間以上平穏に生活している場合には、現状が尊重されることになります。
④ 兄弟姉妹の不分離
兄弟姉妹は原則として同一の親の下で監護されるべきと考えられています。