よくあるご質問
面会交流を行う際、注意すべき事は何ですか?
面会交流は、親の権利というより、子の監護のために適正な措置を求める権利であると考えられています。したがって、面会交流をするにあたっても、親の権利として自らの感情・都合を押しつけることなく、子どもの健全な成長に支障を与えないよう十分に留意して面会交流に臨む必要があります。
・非監護親は、監護親の監護方針を尊重する
子どもの愛情を引こうとして、子どもに高価なプレゼントをしたりして、 監護親のしつけを無意味にするようなことは避けるべきでしょう。
・監護親は、非監護親に子どもの情報をよく伝える
非監護親は、日常、子どもと生活を共にしていないために、子どもの最近の情報を知らないことが多いので、監護親は、非監護親に子どもの情報をよく伝える事が大切です。
・双方の親が、子どもに対して相手の悪口を言わないように心がける
・面会条項の定めにとらわれず、子どもの状態に合わせて柔軟に実施すること
子どもは年齢を重ねると友人との交友が大事になってくるので、その友人関係より優先させて常に非監護親との面会交流を強制することは、子どもの健全な社会性の発達を阻害するおそれがある。
・非監護親は、面会中に監護親の様子を聞き出さないようにする。監護親は、面会中のことを細かく聞かないようにする
なお、面会交流を認めることがかえって子どもの福祉に反するような場合には、 面会交流の制限が認められることになります。例えば、同居しているときにひどい暴力を受けたため精神的にひどく傷ついている場合などが考えられますが、制限すべきかどうかは、ケースごとに慎重に判断する必要があります。